耐久性を決める”グレード”


塗料には、樹脂の違いによるグレードがあります。

樹脂は塗料の耐久性=水を弾いて家を守る効果を左右し、耐久性が高ければ費用も上がってきます。

アクリル<ウレタン<シリコン<ラジカル<フッ素 の順に耐久性があります。

①アクリル塗料

特徴    値段が安く、定期的に塗り替えを楽しみたい方向きの塗料

デメリット 耐久機能が有効な期間は防水機能があるが、

      外壁を保護する塗料としてお勧めできない。

耐久年数  5~7年

 

②ウレタン塗料

特徴    一般的によく使われている塗料で、価格と機能のバランスがいい。

デメリット 耐久が劣るので、長期的な外観維持には不向き

耐久年数  8~10年

 

③シリコン塗料

特徴    価格と機能のバランスが良い。カラーバリエーションが豊富。

デメリット 次の塗り替え時期まで十分な耐久性がなく、建物を守り続けるには不十分。

耐久年数  10~15年

 

④ラジカル塗料

特徴    価格対機能◎。どんな壁材にも対応する次世代塗料。

デメリット 実績が少ない。塗料の種類が少ない。

耐久年数  12~15年

 

⑤フッ素塗料

特徴    耐久性重視の方にはお勧め。スカイツリーの鉄骨塗装に採用されています。

      長期にわたり変退色、艶引けがなく耐久性において最高レベル。

デメリット 高額なので一般住宅にはあまり使われない。

      塗膜が硬いものが多くひび割れしやすいので注意が必要。

耐久年数  15~20年

 

 

※正確にはラジカルは塗料の主成分となる樹脂の名前ではありません。

ラジカル塗料のベースとなるのは、あくまでもアクリル樹脂系塗料やシリコン系塗料などの従来の塗料です。

従来の塗料に特殊な成分を配合することでラジカル塗料になります。