Q 塗料にはどんな種類があるの?
塗料には、アクリル・ウレタン・シリコン・ラジカル・フッ素・無機 などの種類があります。
この種類で耐久性と金額が左右されます。
まずは「何年くらい持たせたいのか」とご予算面などから、どれにするかをお選びいただくと大きな失敗がありません。そのあとで、クリヤー、艶消し、遮熱効果、などの付加価値がほしいかどうかご検討ください。
Q どの塗料がおすすめ?
耐用年数を見て、次の塗り替えの時期がご家族のライフプランに合っているものがお勧めです。
・10年前後で引っ越す予定がある ⇒ ウレタン塗料
・お子様の進学・卒業まで工事を先延ばしにしたい ⇒ シリコン・ラジカル・フッ素塗料
など、将来のご家族の予定を目安にしてください。
Q 汚れにくい塗料ってあるの?
「低汚染塗料」という汚れにくい塗料があります。
「低汚染塗料」とは、汚れが付きにくく、ついたとしても雨水で流れやすくなる塗料のことです。
(セルフクリーニング機能とも言います。)
塗装した表面の密度が高いことから汚れがとどまりにくく、また親水性が高いため水と一緒に流れやすくなります。
各メーカー様々な種類の「低汚染塗料」を製造しているので、外壁の汚れが気になる方にはお勧めです。
Q 光触媒塗料って何?
光触媒塗料とは自然の力で汚れを落とす「セルフクリーニング機能」を有した塗料のことです。
太陽光によって汚れを分解し、雨が降った時に流れて綺麗に持続する効果があります。
さらに空気浄化効果もあり、環境面でもメリットのある塗料です。
しかし、光触媒塗料には注意点もあります。
まず、光触媒塗料は太陽光によって汚れを分解するため、そもそも太陽が当たらない場所にはあまり効果がありません。
また、無機質の汚れ(サビや黄砂、火山灰など)は分解でいないので「セルフクリーニング機能」があるからと言って絶対に汚れないというわけではありません。
光触媒塗料は他の塗料よりも費用が高くなるケースが多いので、ご自宅の立地や近峡などきちんと考慮したうえで選ぶことが大切です。
Q 艶をおさえられる塗料ってあるの?
艶消し塗料というものがあります。
艶を目立たせたくない方や、モルタル吹付などのマットな風合いを残したい方に選ばれている塗料です。
艶あり塗料より、耐久性が低くなってしまうのがデメリットですが、見た目は重厚感のある仕上がりになります。
ご気軽にご相談ください。
Q サイディング外壁の柄をそのままいかせる?
サイディングやタイル外壁であればクリヤー塗料で柄をいかすことができます。
クリヤー塗料は名前の通り透明なので、サイディング外壁やタイル外壁の柄をそのまま残して塗装することができます。
ただし、外壁の劣化が進んでいてひび割れや欠けなど発生している場合はそういった症状もそのまま残ってしまうので、クリヤー塗装を希望される方は早めに塗装することがおすすめです。
また、モルタル外壁には使用できませんのでご了承ください。
Q 粒子の模様のある外壁なんだけど再塗装で消えちゃう?
多彩模様塗料で塗装すれば、粒状の模様をつけることができます。
ALC外壁によくある、表面に粒が吹き付けられたようなデザインの外壁には、多彩模様塗料がおすすめです。
ローラーで色付け塗装をした後に、吹付で粒状の塗料を吹き付けていくため、新築のような仕上がりになります。
Q 水性と油性って何が違うの?
一言でいうと、水性塗料は水で薄めている塗料で、油性塗料はシンナーを混ぜて塗装する塗料です。
水性・油性どちらがいいのか質問されることが多いですが、どちらにもメリット・デメリットがあります。
水性塗料
メリット 臭いが少ない。扱いやすい。環境にやさしい。
デメリット 塗装できない素材がある。低気温での施工ができない。
臭いに敏感な方、外壁の劣化が進んでいる場合、軒天やブロック塀にお勧めします。
油性塗料
メリット 強い塗膜が作れる。密着性が高い。ほとんどの素材に塗装できる。
デメリット シンナー臭がする。透湿性が低い。水性よりも金額が高い。
耐久性・機能性を重視したい方、金属、屋根などにお勧めします。
以前はしんなーを混ぜる塗料のほうが耐久性が高くおすすめでしたが、現在は技術が発達し水性塗料でも油性塗料にも劣らない耐久性のものも製造されています。ご自宅に水性・油性塗料どちらがあっているのかは点検や打ち合わせで判断していくといいと思います。
Q 遮熱塗料を使うと室内が涼しくなるのは本当?
遮熱塗料を屋根に塗ると室内の温度が3℃前後下がったというメーカーの実験悔過があります。
屋根は家の中で一番光を浴びる場所なので、遮熱効果をより感じたい方は屋根に塗装するのがおすすめです。
また、白に近い色ほど光を反射するので、より効果を得たい方は屋根を明るい色にするといいと思います。
ただし、屋根の構造や家の立地環境によってはあまり変化を感じない方もいらしゃいます。遮熱塗料を塗ったからと言って必ず室内が涼しく感じられるわけではありませんのでご注意ください。